「うちの子、中学生になってから学校に行けなくなった…勉強はどうすればいいの？」
子どもが不登校になると、勉強の遅れや将来の進路に対する不安は大きな課題になります。特に中学生は教科数が増え、学習内容も複雑になるため、「高校受験」や「内申点」に影響が及ぶこともあり、親として焦りも出てきます。
そんなときに注目されているのが、オンライン学習教材です。自宅で自分のペースで学べる環境は、不登校の子どもにとって大きな安心材料となります。さらに最近では、オンライン学習を活用して「出席扱い」にできるケースもあり、学校復帰や進学の足がかりにもなります。
この記事では、不登校の中学生におすすめのオンライン学習教材を厳選して紹介します。選び方のポイントや実際の成功事例も交えながら、親子で前向きに取り組める学習法を解説します。
比較表｜不登校の中学生におすすめのオンライン学習教材
不登校の中学生向けの教材選びのポイントは次の３つです。
- 続けられる仕組み
- 心理的負担が少ない環境
- 学校復帰や進学を見据えたサポート体制
ここでは、不登校のお子さんに選ばれる代表的なオンライン教材の比較表をご用意しました。
まずは比較表でおおよその全体像をつかんでいただき、次の章で各教材について基本情報とどんなお子さんに向いている教材なのか特長と他の教材との違いについてご紹介します。
ご自身の家庭に合う教材を選ぶ参考にしていただければ幸いです。
| すらら | スマイルゼミ 中学生コース | スタディサプリ 中学講座 | 進研ゼミ中学講座 （チャレンジパッド） | Z会 中学生コース | |
|---|---|---|---|---|---|
| 不登校対応 | 専任コーチサポート 安心 | 教材利用可だが 連携は少なめ | 自主学習型、 出席扱いには弱い | 学習履歴共有や 相談可 | 明示なし 自主学習支援あり |
| 出席扱い制度 | 全国で実績多数 | ほぼなし | 実績少ない | 学校と相談可 | 明示なし |
| サポート体制 | 専任コーチが学習設計と相談に対応 | 教材中心のサポート アプリで進捗共有 | 講師動画のみ | 赤ペン先生・質問対応・オンライン相談 | 添削指導・質問対応あり |
| 学習形式 | 無学年制 （小1～高3） | 学年制 （一部無学年） | 学年制 （先取り・戻り可） | 学年制 （ライブ授業） | 学年制 （難関校向け） |
| 対応教科 | 国・数・英・理・社 | 国・数・英・理・社＋実技4科目 | 国・数・英・理・社＋副教科 | 国・数・英・理・社＋実技4科目 | 国・数・英・理・社 |
| 学習スタイル | アニメ授業＋ AI問題提案 | 専用タブレット＋ 自動丸つけ | 動画授業＋演習問題 | タブレット＋ 紙教材＋添削 | 紙教材＋ オンライン＋添削 |
| AI活用 | 苦手分析 + 個別に最適化し出題 | 苦手分析あり | おすすめ授業の提示 | 明示なし | 個別最適化あり |
| 料金 | 月約10,978円 入会金あり／休会可 | 月約8,000〜10,000円入会金あり | 月約1,815〜2,178円 入会金なし | 月約6,990〜7,190円 入会金あり | 月約9,470円〜 入会金あり |
| 端末要件 | PC・タブレット | 専用タブレットのみ | PC・スマホ・タブレット | 専用タブレットのみ （半年継続で実質無料） | iPad・タブレット |
| 無料体験 | あり | 約2週間 | 14日間 | あり | 明示なし |
不登校の中学生のオンライン学習教材のメリットとデメリット
| 教材名 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
すらら | ・無学年制で基礎から学び直せる ・出席扱い実績多数で学校復帰に有利 ・コーチの伴走サポートで安心 | ・月額がやや高め ・PCやタブレット環境が必要 |
| スマイルゼミ 中学生コース | ・教科書準拠＋実技科目も対応 ・AI分析で苦手を把握 ・保護者アプリで進捗管理 | ・専用タブレット購入必須 ・出席扱い実績はほぼなし |
スタディサプリ 中学講座 | ・月額1,800円台～と低価格 ・有名講師の動画授業 ・PC・スマホ・タブレットで手軽に学習 | ・個別サポートなし ・自主性がないと続けにくい |
進研ゼミ中学講座 チャレンジパッド | ・添削課題や質問対応などサポートが手厚い ・学習履歴を学校に共有できる ・テストや受験対策が充実 | ・専用タブレット代が発生（6か月で実質無料） ・自発的な取り組みが必要 |
Ｚ会 中学生コース | ・難関校向けの高レベル教材 ・添削や紙教材で応用力を養成 ・AI活用による個別最適化 | ・料金がやや高め ・自主性が求められる |
すらら
特徴・強み
- 無学年制で小1～高3までの範囲を自由に行き来できる。
- 全国で「出席扱い」の実績があり、学校復帰や進学に有利。
- すららコーチによる伴走型サポート。保護者への進捗レポートも充実。
メリット
- 苦手科目を基礎からやり直せる。
- 学習習慣が途切れた子に適している。
- 心理的負担を軽減するアニメーション授業。
注意点・デメリット
- 料金は比較的高め。
- PCやタブレット環境が必要。
スマイルゼミ（中学生コース）
特徴・強み
- 教科書準拠＋主要教科＋実技科目に対応。
- タブレット完結で学習習慣をつけやすい。
- 苦手分析やAIによる習熟度チェック。
メリット
- 定期テスト対策にも対応。
- 親向けの進捗アプリで状況把握がしやすい。
- ゲーム感覚でモチベーション維持。
注意点・デメリット
- 専用タブレット購入が必要。
- 出席扱い実績は少なめ。
スタディサプリ（中学講座）
特徴・強み
- 月額1,800円台から始められる低価格。
- 映像授業で有名講師の授業が受けられる。
- 自分のペースで進められるので自主学習に強い。
メリット
- 受験や定期テスト対策の補助教材として優秀。
- スマホやPCで利用できる手軽さ。
- 学習履歴や進捗確認も可能。
注意点・デメリット
- 個別サポートや質問対応はなし。
- 自発的に学習できる子でないと継続が難しい。
進研ゼミ中学講座（チャレンジパッド）
特徴・強み
- 添削課題（赤ペン先生）、質問対応などサポートが厚い。
- 学習履歴のデータを学校と共有できるため出席扱い相談が可能。
- 定期テスト・受験対策の専用講座も充実。
メリット
- 学校と連携した学習管理ができる。
- 添削やライブ授業で理解度を深められる。
- 全国的に知名度が高く安心感がある。
注意点・デメリット
- タブレット代がかかるが6か月継続で実質無料。
- 自主的に進める工夫が必要。
Z会（中学生コース）
特徴・強み
- 難関高校受験を視野に入れた高レベル教材。
- 添削課題や紙教材で応用力を養う。
- 質の高い教材とAI個別最適化機能を併用。
メリット
- 高い学力層や目標が明確な家庭に適している。
- 課題提出や添削で力がつく。
- オンライン＋紙のハイブリッド型で定着しやすい。
注意点・デメリット
- 料金がやや高め。
- 自主性のある子向け。
目的別｜不登校の中学生におすすめのオンライン学習教材の選び方
不登校の中学生に合う教材は、「何を重視するか」によって変わります。ここでは、代表的なニーズ別に最適な教材をまとめました。
学習習慣を取り戻したい・出席扱いも重視したい
すらら
- 無学年制で基礎から学び直せる
- 全国で出席扱いの実績が多数
- コーチによる伴走型サポートで親も安心
4.5
中学校２年生の男の子のママ
出席扱いは不登校の精神的にも大きなメリットでした！
不登校で授業が遅れた息子にすららを導入しました。無学年制で小学校の内容からやり直せるのでつまずきを解消。アニメ授業で抵抗なく学べ、コーチの伴走も心強いです。出席扱いが認められたことで親としても安心感が増し、子どもに自信が戻り始めました。
進研ゼミ中学講座（チャレンジパッド）
- 学習履歴を学校と共有できる仕組み
- 赤ペン先生や質問サービスでフォローが手厚い
4.0
中学校２年生の女の子のママ
学校とつながっている感覚が心を支えました
休みがちだった娘ですが、赤ペン先生の添削や質問サービスのおかげで学習のペースを維持できました。学校に学習履歴を共有できる点も助かります。担任の理解を得やすく、内申点への不安も減りました。サポートの厚さで親の気持ちも前向きになれます。
タブレットで学習の習慣化を身につける・楽しく続けたい
スマイルゼミ中学生コース
- ゲーム感覚で続けやすく、実技科目も対応
- 保護者アプリで進捗管理
4.0
中学校１年生の男の子のパパ
ゲーム感覚で机に向かう習慣がつきました
机に向かうのが苦手な息子が、スマイルゼミならゲーム感覚でタブレットを開くようになりました。教科書準拠で授業の復習がしやすく、保護者アプリで学習状況を確認できるのも安心。実技科目までカバーでき、習慣化のきっかけとして非常に役立ちました。
進研ゼミ中学講座（チャレンジパッド）
- 映像授業や添削課題でやる気を維持
4.0
中学校１年生の女の子のママ
紙教材も併用できるのが想像以上に良かった
タブレット教材が中心ですが、紙のワークも使えるので娘の集中力が持続しました。ライブ授業や添削課題で飽きずに学べ、デジタルだけよりも理解度が深まる印象。カラーやイラストが多く、楽しく取り組める工夫もあり、勉強への抵抗感が減りました。
低コストで主要教科をざっくりカバーしたい
スタディサプリ中学講座
- 月1,800円台～のリーズナブルな料金
- 有名講師の動画授業で基礎から受験まで対応
- 自主学習ができる子に最適
4.0
中学校１年生の男の子のパパ
低価格なのに内容が充実していて驚きました
不登校で通塾できない息子にピッタリでした。月2,000円以下で主要5教科を学べるのは驚きです。動画授業も質が高く、スキマ時間を活用できるので無理なく続けられます。自主学習できる子ならコスパ最高。親として安心して長く利用できます。
難関校受験・学力をさらに伸ばしたい
Z会 中学生コース
- 高レベル教材と添削指導が強み
- 自主的な学習ができる子どもに向く
- 志望校に合わせた学習計画を組める
4.0
中学校２年生の女の子のママ
難関校を目指すなら頼れる教材だと思います
不登校でも意欲の高い娘のためにZ会を選びました。添削課題の質が高く、細やかな指導で着実に力がついています。紙教材とオンラインの併用で応用力が育ち、難関校を目指すモチベーション維持にも役立っています。料金は高めでも納得の内容です。
まとめ
不登校であっても、学びを止めなければ未来は大きく広がります。
特に中学生になると内容が難しくなり、「高校受験」や「内申点」の影響も意識しなければならないため、不登校になりがちな時点で、家庭での学習習慣を整えることは大変重要なポイントです。
今回ご紹介した「すらら」「スマイルゼミ中学生コース」「スタディサプリ中学講座」「進研ゼミ中学講座」「Z会 中学生コース」には、それぞれに強みがあります。
大切なのは、「まず試してみること」です。
無料体験や資料請求を利用して、子どもに合う教材かどうかを親子で確認しましょう。いきなり完璧を目指す必要はありません。毎日の小さな積み重ねが、不登校の子どもの自信を取り戻す一歩になります。
お子さんが不登校になると、親としては、「とにかく学校に復帰しなきゃ！」と焦ってしまいますが、学校に行くように厳しい言葉をかけるのは逆効果になる可能性もあります。
まずは、あせりの根本原因である「出席日数」の問題をクリアするため、すららのような「自宅学習でも出席扱いになる教材」の検討から始め、家庭での学習習慣を身につけることや自宅でも集中できる環境づくりをサポートしていくのが良いでしょう。
そういった意味では、「すらら」は、出席扱いの実績が最も多く、学校と連携できるサポートやコーチが伴走してくれる点が心強いです。
