発達障害の子に「そろばん」がおすすめな理由と教室の選びのポイント

近年、発達障害は特別珍しいことではなく、学校のクラスに2～3人はいるという調査もあるぐらい、自閉症スペクトラム（ASD）、注意欠如多動症（ADHD）といった言葉をよく見聞きするようになりました。

履歴書やSNSのプロフィールに ADHD や ASD といった表記をされている方も多く、一昔前よりオープンな世界になってきた印象があります。

これは世の中の良い流れですが、発達障害をもつ子の習い事については「どんな習い事が良いのかな？」「うちの子は続けられるかな？」と、心配事は尽きません。

特におすすめの習い事としてよく挙げられる「そろばん教室」についても、「具体的に何が良いのか分からない」、「発達障害をもつ子でも続けていけるのか」、「受け入れてくれるそろばん教室が見つからない」といった声もよく聞きます。

この記事では、発達障害をもつ子にそろばんが有効な理由と、おすすめのそろばん教室の選び方について詳しく解説したいと思います。

発達障害に「そろばん」がおすすめな理由

１つずつ、解説していきますね。

数や計算の概念が視覚的に理解できる

電卓と違って「そろばん」は、珠を動かしながら計算することから数や計算の概念を視覚的に理解しやすいという特長があります。

発達障害をもつ子では、耳で聞くことよりも目で見て理解することの方が得意な子も多く、そういった場合には特にそろばんは有効です。

手先の運動や力加減の練習になる

そろばんを上手に使いこなすには、そろばんの珠を素早く正確に動かす必要があります。

一見、簡単そうに感じるこの操作も、滑りやすいプラスチック製のそろばんで試してみると分かると思いますが、動かしたい珠だけに集中ないと他の珠に触れてしまいますし、力加減を調整しないと振動で関係のない珠が動いてしまいます。

指先の運動は脳の活性化に効果があることはよく知られていますよね。
特に、力のコントロールが苦手で物をすぐに壊してしまったりする子には「いい感じの力加減」で物を扱う練習にも繋がります。

集中力が身につく

そろばんを使った計算には「集中力」が必要です。

その理由は、１つの問題を解くためにも、そろばんの珠を正確に動かし、計算結果を珠の配置から頭で数字に置き換えて文字として書き出すという一連の流れが必要だからです。

最初はすぐに注意が途切れてしまうかもしれませんが、毎日続けていくことで、少しずつ集中できる時間も延びてくるでしょう。

無理強いはせず、毎日のルーティンとして習慣化していくことで、お子さんが自ら集中力のスイッチを入れる練習にもなります。

発達障害の子の「そろばん教室」の選び方

少人数 / 個別指導コースがある

発達障害の度合いやその日のコンディションによって、学ぶペースはそれぞれ個人差があります。そのため、大勢の生徒を１人の先生が見る「一斉指導型」のそろばん教室の場合はおすすめしません。

発達障害を持つ子の指導経験がある

そろばん教室に通わせる前に、子どもの発達障害の特長を詳細に伝えることが大切です。

発達障害があることで入学を断わられるケースもあり、『大丈夫ですよ』と言われると喜んで入学させたいと思う気持ちは分かりますが、そろばん学習で得られる効果が身に付かなければ、お金と労力をかけて通わせる意味はありません。

その教室が発達障害をもつ子を受け入れた経験・実績の有無は必ず確認しましょう。

オンラインのそろばん教室

そろばん教室に通う場合は、「今日は行きたくない！」というパターンに加え、せっかく教室まで行ったのに「今はやりたくない！」といったパターンも往々にあります。

このようなことが何度も続いてしますと親も疲弊してしまいますし、授業の振替回数にも限度があり、月謝が無駄になってしまうことも考えられます。

そこで 私がおすすめしたいのは、オンラインのそろばん教室 です。

オンライン学習の最大のメリットは、そろばんの段位を持つ先生の授業を自宅に居ながら受けられることです。

特に定評のある「いしど式オンライン」や「よみかきそろばんくらぶ」では、公式サイトで発達障害をもつ子の受け入れについても触れており、様々なタイプの子供と向き合ってきた経験豊富な先生が在籍しています。

また、「今日は集中できなかった」といった子ども気分次第の理由であっても、授業の振替ができるのもオンライン学習のメリットと言えます。柔軟な振替制度は本当に助かりますよね！

発達障害の子におすすめの「オンラインそろばん教室」

オンラインのそろばん教室であれば、どこでも良いわけではありません。
前述のそろばん教室の選び方で解説した３つのポイントを全てクリアしている教室を選びましょう。

私のおすすめのそろばん教室は、「いしど式オンライン」と「よみかきそろばんくらぶ」です。それぞれ概要を解説しますので、気になったら公式サイトを確認してみてくださいね。

いしど式オンライン

よみかきそろばんくらぶ

まとめ

本記事では、発達障害をもつ子におすすめの「そろばん学習」について解説しました。
最後に “おさらい” しておきましょう。

この記事を読んでくださった親御さんの中には、「オンラインのそろばん教室」に抵抗があり、悩んでいらっしゃる方もいるかもしれません。

私としては、発達障害を持つ子を特別対応で受け入れてくれるそろばん教室よりも、受け入れ実績や指導方法の配慮があり、何よりあたたかく迎え入れてくれる教室の方がお子さんにとっても親御さんにとっても幸せだと思うのです。

天候の悪い日やお子さんのコンディションによって、授業うんぬんの前に「教室まで連れて行くことが大変」な時もあります。

また、慣れない場所で慣れないそろばんは気が進まないかもしれませんが、オンライン学習であれば「場所」に対するストレスが無くなり、いつもの環境で安心して学習に集中することができます。

さらに、よみかきそろばんくらぶ なら「子供の気分が乗らなかった」という理由で授業の振替が可能です。子供の気分や体調で 授業料が無駄 になる心配が減るのは親も助かりますよね。

本記事は以上です。
ぜひ、オンラインそろばん教室の無料体験を試してみることをお勧めします。