子供の習い事で子供から「やめたい!」と言われるのは親にとっては悩みの種ですよね。
そろばんを応用した暗算学習法として評判の良い「そろタッチ」も、カリキュラムの最後まで到達する前に辞める人はいらっしゃいます。
ただ多くの方が、そろタッチに不満を感じて辞めていくのではなく、そろタッチに感謝しつつも辞めていく声が多いです。
本記事では、そろタッチを実際に退会した方々の体験談をまとめました。
また、辞めた後の暗算力についてもどうなるのか気になるポイントもご紹介しますので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
- そろタッチを検討している方で退会した人の理由を知りたい
- そろタッチに取り組み中で、子供が辞めたいと言い出したときの対処法を知りたい
- そろタッチを辞めたら暗算力はどうなるのか知りたい
そろタッチを辞める2つの方法
選べる「休止」と「削除」
そろタッチを辞める方法には「休止」と「削除」の2通りがあります。
「休止」とは再開する可能性がある場合、「削除」は今後再開する可能性が全くない場合に選択します。
どちらを選択しても、退会月の末日までそろタッチを利用でき、翌月から利用できなくなります。
休止の場合は学習履歴が保存され、いつでも再開することができるのに対し、削除の場合は再開することができません。
休止の期限に制限がなく、休止中は一切費用ががかからないことから、ほんの少しでもそろタッチを再開する可能性があるのであれば「休止」がおすすめです。
そろタッチのカリキュラム
上記は、そろタッチのカリキュラムです。
2年間でスーパーステージの「S12」までいくことが1つの目安となっており、到達すれば「暗算3級レベル」に相当します。3年目には最上位ステージとしてウルトラステージがあり、到達すれば「暗算2級レベル」に相当します。
学習方法はゲームのようでついついやってしまう工夫がされています。
毎日、そろタッチに取り組んで、金メダルをもらえるとミッションクリア。正解率が悪いと銀メダルや銅メダルになり、その分ステップが増えてしまい、ステージクリアまで時間がかかる仕組みになっています。
子供が「やめたい」と言い出したらどうする?
そろタッチは教室生とネット生がありますが、どちらも基本的に独学のため、親御さんのサポートが重要なポイントとなります。
そろタッチの利用者の口コミを調査し、子供が「そろタッチ、やめたい!」と言い出したときの対処法をご紹介します。
【対処法①】学習履歴を分析し、解決の糸口を探る
よく間違う問題というのは本人も把握していないケースもあり得ます。
そんなとき、学習履歴から間違った問題を洗い出し、傾向と対策を練ることが可能です。
今までつまづいていた問題がスラスラ解けるようになることでお子さんの自信にも大きく繋がります。
定期的にこのような調査を行うことで、「そろタッチやめたい」と言い出すことを未然に防ぐこともできると思います。
ぜひ活用したい対策ですね。
【対処法②】簡単なステージに戻す
そろタッチを辞めたくなる理由の多くは、問題が解けないからです。
利用者は親御さんであっても現在のステージを前に戻したり進めたりすることはできません。
今のステージを前に戻してもう一度学習をやり直したい場合は、そろタッチ運営にマイページより連絡する必要があります。
その際、「こういう事につまずいているようだ」といった詳細も伝えると、ステージを戻す適切な場所やアドバイスをもらえます。
親御さんから見てステージクリアに苦戦しているようであれば、積極的に活用しましょう。
【対処法③】ご褒美制度を導入する
モノで釣るようでイメージは良く無いかもしれませんが、『毎日1週間続けれたら休みの日に好きなお菓子を買ってあげる』といった小さなご褒美制度を導入することでモチベーションを上げるのも1つの方法です。
毎日のそろタッチが習慣化させるのに有効ですが、リスクも伴います。
時間が経つと、「お菓子じゃ嫌!おもちゃじゃないとやらん!」と言い出し、「何かを与えられないとやらない」という最悪な方法に進む可能性があります。
この対策にはその点を考慮して活用しましょう。
そろタッチを辞めた理由
S10レベルの途中で退会
S10レベルの途中で退会
小学3年生の女の子のお母さん
そろタッチは2年間で「S12」をクリアするカリキュラムが組まれています。
2年間ほぼ毎日、そろタッチに取り組んできたものの、目標にわずかに届かず「S10」で退会しました。
『あとちょっとなのに勿体無い!』と思う方もいらっしゃるかと思います(私もそう思いました)
スーパーキッズみたいな子は楽しく自分で進んでいくのかもしれませんが、うちの場合は泣きわめいてやらなかった日もあり、幾度とママと子のバトルがありました。
それも大変だったのですが、「S10」レベルまで達すると計算力(暗算力)はかなりのレベルです。将来や受験のためにと考えているのなら十分なレベルで、これ以上の暗算力を求めることによって「計算が嫌い」になってしまう可能性が見えたため、退会を決めました。
中学受験対策としては十分だと思えるレベルに達したため、退会後は「思考力」や「空間認識力」「読解力」の強化へシフトしています。
最後まで行けなかったのは残念ですが、しっかりスキルは身についたので「そろタッチ」には感謝しています。
私のコメント
そろタッチでは、2年間で暗算3級レベルに相当する「スーパーステージ」まで進むカリキュラムが組まれています。
しかし、口コミにもあるようにそれが絶対ではないですし、その通り行けなかったからといって人よりも劣っているとへこむ必要もありません。
お子さんに合わせてそれぞれのご家庭の教育方針で良いと思います。
計算が学問の全てではないですし、これ以上は続けてもレベルアップはしなさそうな場合は子供にとって苦痛でしかない状態かもしれません。
そういった場合は、潔く辞めて、他の科目の強化に時間を使うことが合理的な学習と言えるでしょう。
また、辞めるなら「今やっているミッションまたはステージをクリアしたら卒業する」といった前向きな退会ができるように努力しましょう。
挫折させず、学習を続けさせるコツ
そろタッチを2年間やりきったご家庭のお話をたくさん聞かせていただくと、親御さんのサポートは必須だということがはっきりしました。
いくらゲーム性があって楽しい学習方法であっても、レベルがあがると正答するのが難しくなるのは当然です。2年間のうち、イライラしたり、くじけそうになる時期は絶対にどんな子でもあります。
そんなときになってから親がサポートに入っても、『パパやママはどうせそろタッチのこと分かってないくせに!』と、親のアドバイスに聞く耳を持たない可能性があります。
子供は自分のやっていることにパパやママが関心を持っていてもらいたいと思っています。
習い事の先生に任せっきりではなく、きちんと子供の学習状況を把握し、褒めて励まし、サポートすることが大切です。
これは他の習い事に関しても言えることです。
そろタッチを辞めたら「暗算力」はどうなる?
どのレベルまで進んでいたら暗算力は落ちない?
実際にそろタッチに取り組み、辞めてしまったママ友、パパ友からリアルな話をしてもらいました。
そろタッチを辞めてから何もしないと緩やかに暗算力は落ちてくが、習熟度によって一定の暗算スキルは残り続ける。
U7で退会後、2年後の暗算力は…
U7で退会後、2年後の暗算力は…
小学2年生の男の子のお母さん
そろタッチのウルトラステージU7に到達後、退会しました。
グローバル暗算検定だと「2級」相当するため、当時を振り返ってもかなり頑張っていた思い出があります。
- 3桁6口〜4桁3口の加減算
- 3桁×2桁、2桁×3桁の掛け算
- 4桁÷2桁、5桁÷2桁の割り算
- グローバル暗算検定「2級」レベル
辞めてから特に暗算のトレーニングを定期的に取り組んでいなかったこともあり、緩やかに暗算力は落ちていった印象があります。というのも、そろタッチに取り組んでいた頃には正解できていた桁数の暗算に計算ミスが目立つようになってきたからです。
本人も『2年も頑張ったのに…』とショックを隠せない様子で、今思えばそろタッチ退会後も定期的に暗算練習をさせておけば良かったと後悔しています。
今ではスラスラ暗算できる計算に関しては、「そろタッチの暗算法」で素早く確実にこなし、少しでも不安を感じる桁数に関しては「ひっ算」を使うように切り替えて計算に取り組んでいます。
私のコメント
どのようなスキルにおいても、辞めてしまうと最盛期より衰えるのは当然のことです。
そろタッチを辞めても、定期的に暗算問題を家庭学習に取り入れることで「暗算精度」を保つことができます。お子さんとしてもそろタッチに2年も費やした結果、時間と共に暗算ができなくなると、努力に対するネガティブなイメージを持ってしまうかもしれません。
スキルを磨き続けるためにも「継続」が重要なポイントであることをお子さんにしっかり伝えることが大切ですね。
そろタッチを辞めた後、どうすれば良い?
時期を見て「オンラインそろばん教室」を試してみる
本当に計算嫌いになってしまっていたら、いったん計算から離れても良いと思います。
できるできないではなく、『嫌だ!』という思いが先行している状態では何をやっても良い効果は期待できないでしょう。
そろタッチは、そもそも「そろばん」がベースになっているため、もしまた計算に興味が出てきたタイミングでそろばんをやってみると、うまくハマるかもしれません。
特に通いのそろばん教室よりも、オンラインそろばん教室の方が講師の質も高く、通いのそろばん教室に負けないように「楽しく学ぶ」ことにも力を入れているところが多いです。
時期を見て、無料体験に参加してみて先生に相談してみると良い道が開けると思います。