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そろタッチのデメリット総まとめ!失敗しないための8つの注意点

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そろタッチのデメリット総まとめ!失敗しないための8つの注意点
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目次

そろタッチを始める前に知っておきたい「リアルな注意点」

そろタッチは、暗算力を効率よく育てられると話題のタブレット教材です。
自動で間違いを分析し、AIが最適な問題を出してくれるため、従来のそろばんや計算ドリルよりも短期間で暗算力が向上すると高い評価を受けています。

一方で、「思っていたより続かない」「親がサポートできない」「合わなかった」という声も少なくありません。
そろタッチは優れた教材ですが、子どもの性格や学習タイプによっては合わないケースもあるのです。

まずは、そろタッチの全体像を把握したい方は以下の記事をご覧ください。

この記事では、そろタッチを検討中の親御さんに向けて、「失敗しないために知っておくべき8つのデメリット」を整理し、さらに「向いていない場合の代替案」もご紹介します。

【デメリット①】独学で乗り越える力が求められる

【そろタッチのデメリット①】独学で乗り越える力が求められる

子どもの考える力を試される教材

そろタッチの最大の特徴は、AIが出題を最適化してくれる「完全自立学習型」であることです。

そのため、学校の授業のように先生が「ここはこうだよ」とフォローしてくれる学習スタイルではありません。親もそろタッチを学ぶ必要はなく、タブレットで完結できるように設計されている教材です。

この仕組みは一見、メリットのように感じるかもしれませんが、わからない問題を自分で解決しなければならないハードルが高い教材とも言えます。

AIは、間違えた問題を何度も出題してくれますが、「なぜ間違ったのか」「考え方に間違いがあるのではないか」といった詳細は教えてくれません。

つまり、不正解の理由は教えてもらえず、自分で考えて理解して行くしかないのです。

壁を自力で乗り越える成功体験

多くの親御さんが直面するのが、“最初のつまずき”をどう乗り越えるかという壁です。

特に、学び始めの時期に間違いが続くと、子どもが感情的になって癇癪を起こすこともあります。

実際、そろタッチをお子さんに取り組ませている保護者の方からは、「最初の1週間で泣き出した」「悔しくてやめたくなった」という声をよく聞きます。

しかし、その壁を超えた瞬間に、「自分で考えてできた!」という成功体験を得られるのが、そろタッチで学習する醍醐味であり、メリットです。

この「自力で乗り越える経験」は、そろばんや算数ドリルでは得にくいもの。そろタッチが育てたいのは、単なる計算スピードではなく、“考える力”そのものなのです。

壁を自力で乗り越えられるか、諦めて辞めてしまうかは、成長の大きな分かれ道です。

親のサポートは「指導」ではなく、「応援」

そろタッチに取り組むと、子どもが「わからない」「できない」と訴えてくることがありますが、このとき親が「じゃあ教えてあげる」と手を出してしまうと、子どもは自分で考える機会を失ってしまうのです。

そろタッチで最も重要なのは、「親が一歩引く勇気」です。
できないときも見守り、できた瞬間を一緒に喜ぶ。それが、この教材で一番のサポートになります。

実際にそろタッチを続けているご家庭では、「親はほとんど何もしていないけれど、気づけば自分でやる習慣がついた」という声が非常に多く聞かれます。

下記の記事では、実際に「親が教えない」ことで成功した家庭のリアルな声を紹介しています。

難しさの裏にある本当の価値

そろタッチはAIがどれだけサポートしても、最後に必要なのは子どもが自分で考える力とやり抜く力です。

しかし、この「自分で考えて乗り越えるプロセス」こそが、今の教育では最も求められている「非認知能力(自立・忍耐・自己解決)」の育成につながります。

つまり、このデメリットは、使い方次第で最大のメリットに変わる要素でもあります。

そろタッチは、独学という難しさから挫折しやすいデメリットがあるものの、「親が教えなくても、自分で進められる子」に育てたい家庭にとっては、そろタッチほど適した教材はありません。

ポイント

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観点内容
そろタッチの特徴AIが出題を最適化する独学型教材
デメリットつまずいても、自分で考えて解決しなければならない
メリット・教材の価値考える力・やり抜く精神力を育む

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【デメリット②】親がサポートできない

【そろタッチのデメリット②】親がサポートできない

公式には、親の理解は不要。でも、現実は…

そろタッチの公式サイトには、下記のように記載されています。

親がそろタッチを教える必要はありません。子どもが自分で学べる仕組みです。

そろタッチは、AIが間違いを自動判定し、次に解くべき問題を出してくれるので、基本的には親が勉強を見る必要はありません。

他の習い事と違って、「送迎の手間」もなく、勉強のサポートもしなくて良い教材ということで、忙しい親御さんにとってはメリットの大きい教材だと感じると思います。

しかし実際に始めてみると、

そろタッチの現実
  • 途中で行き詰まってやる気がなくなってしまった
  • 何が不正解なのか分からず、癇癪を起こす
  • 子どもに質問されても、親が答えられない

といった声が非常に多いのが現実です。

そろタッチは、親が教えなくて良い教材ではあっても、「親が何もしなくていい教材」ではないのです。

親がサポートしにくい2つの理由

理由①:そろタッチ独自の学習システム

そろタッチは、世界のスタンダードである「両手式」を採用しており、色付きの珠を使う「見えるモード」と色なしの「暗算モード」を繰り返し練習してイメージ力を鍛える特殊な学習方法のため、親がそろばんを知っていたとしても簡単には教えることはできません。

理由②:質問されても説明できない

不正解が続くと、子供は「なぜ不正解だったの?」と親に聞いてきますが、そろタッチは不正解の理由を詳しく解説してくれる機能はありません。そのため、親自身も正確な理由を把握できず、実質勉強のサポートをすることできません。

成功している家庭の親御さんがしていること

そろタッチは、「サポートしづらい=放任するしかない」、というわけではありません。そろタッチで成果を出すご家庭は、親の関わり方が非常に上手い傾向があります。

上手な親のサポート
  • 毎日の学習時間をスケジュール化してあげる
  • 今日どこまで進んだ?と、普段からそろタッチの話題を盛り込む
  • ステージクリアのたびに、しっかり褒める

このように、教えるのではなく「伴走者」として寄り添うことで、子どもは「一人じゃない!」と安心して学習を続けることができ、「もっと頑張って褒められたい!」とモチベーションも上がります。

「親が理解できなくても、応援してくれている」という環境こそが、そろタッチの継続率を高める最大の要因です。

下記の記事では、実際に親の理解がなくても成功した家庭の具体例が紹介されています。

ポイント

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観点内容
公式の主張親はそろタッチの理解不要
現実問題そろばんを知っている親でも簡単に仕組みを理解しづらく、質問に答えられない
成功のコツ教えるのではなく、全力で応援してあげることが大事
本質的な価値親が手を出せないことが、子どもが自分で考える力を育む

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【デメリット③】教室生は料金が高い

【そろタッチのデメリット③】教室生は料金が高い

「ネット生」と「教室生」では、月謝が約3倍違う

そろタッチには、以下の2つの受講スタイルがあります。

ネット生月額 3,960 円
教室生月額 11,000 円

この料金差、実に約2.8倍
そろばんや算数教室と比較しても、教室生コースはかなり高額に感じる親御さんが多いでしょう。

例えば、他のオンラインそろばん教室と比べると以下の通りです。

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教室名月謝(税込)特徴詳細
そろタッチ(ネット生)3,960 円自宅で独学・AIサポート評判 / 口コミ
公式サイト
そろタッチ(教室生)11,000 円週1回、教室で講師サポートあり
よみかきそろばんくらぶ約 9,000 円採用率7.3%という厳しい審査にパスした子育て経験のある優秀な先生が「そろばん」だけではなく「読み書き」も教えてくれる評判 / 口コミ
公式サイト
いしど式オンライン約 8,800 円世界中にも教室がある老舗のそろばん教室のオンライン版評判 / 口コミ
公式サイト
ネットdeそろばん約 6,000 円少人数〜大人数まで豊富なコースが選べます評判 / 口コミ
公式サイト

こうして並べてみると、そろタッチの「教室生」コースは、「少人数制のオンラインそろばん教室」と同等以上の価格帯であることがわかります。

「高い」か「安い」かは、目的で変わる

料金だけを見れば、そろタッチの「教室生」は高く感じられます。
しかし、費用の価値は「何を目的にしているか」で大きく変わります。

暗算力を最短で身に付けたいなら、「そろタッチ」

AIが出題を最適化し、毎日の学習を可視化できるそろタッチは、短期間で暗算スピードを高めたい家庭には非常に効率的です。

例えば、半年で「足し算・引き算の暗算ができるようになった」「筆算を使わなくなった」という例も多数あります。

こうした“短期的成果”を重視する家庭にとっては、月1万円の投資は十分に価値があります。

じっくり基礎を固めたいなら、「他の教材」が良い

先生の指導のもとで、ゆっくりじっくりスキルを定着させながら学びたいといったタイプのお子さんには、同価格帯のオンラインそろばん教室 をおすすめします。

講師と直接話しながら学べることで、疑問点をその都度解消できるので挫折を防ぎやすいのが大きなメリットです。

そろタッチの教室生の「本当の価値」

そろタッチの教室生コースが他と違うのは、「週1回のリアルな講師フォロー」がある点です。

家庭での独学でつまずいた部分を講師がチェックし、「どこで間違えているのか」「どう考えたらいいのか」を個別に指導を受けられるメリットがあります。

つまり、完全独学の“そろタッチの弱点”をカバーしてくれるのが教室生コース。親が教えられないもどかしさを、週1回の授業で補完してくれるのも安心感があります。

また、教室に通うこと自体が子どものモチベーション維持にもつながります。
「先生に褒められる」「友達が頑張っている」──こうした外的刺激が、継続率を高める重要な要素です。

教室生の「デメリット」

教室生には、以下のデメリットがあります。

教室生のデメリット
  • 送迎の手間
  • 授業のスケジュール調整
  • 高額な月謝
  • 授業のない日は、独学な事に変わりはない

つまり、そろタッチの教室生コースは、「フォロー付き独学」という立ち位置です。

教室生コースに入れたからといって、親のサポートが不要になるわけではありませんし、残りに週6日は自宅でしっかりと独学でそろタッチに取り組まなければならないことを理解しておく必要があります。

教室生に「向いている家庭」

そろタッチの教室生コースは、以下のような家庭に向いています。

教室生におすすめの家庭

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教室生が、おすすめの家庭理由
ステージが上がって自力では困難週1回の授業があると壁を乗り越えられる
親が学習内容をサポートできない専門講師がフォローしてくれる
継続のモチベーションを保ちたい教室通いによる習慣化と刺激を得られる

逆に、以下のタイプの家庭には「ネット生」や「オンラインそろばん教室」の方が合う場合があります。

教室生はやめておくべき家庭

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教室生が、向いていない家庭理由
習い事が多く、固定で時間の確保ができない教室通いが負担になる
コスパを重視したい月1万円は割高です。オンラインそろばん教室の方が安い
送迎が難しい週1回でも送迎が難しい場合は負担になる

暗算上位級・段合格者の多くは「教室生」

そろタッチでは、毎月公式サイトで暗算検定の合格者を発表しています。
その中でも上位級や段位の合格者の多くを占めるのは「教室生」です。

教室生の月謝は11,000円と、一般的なオンラインそろばん教室よりやや高めですが、結果が確実に出ている点を考えると費用対効果(ROI)は非常に高いといえます。

単なる学習費ではなく、「成果を出すための投資」として見れば、その価値は十分に納得できるはずです。

さらに、オンラインそろばん教室との月謝の差は1,000〜2,000円程度。
このわずかな差で、学習の質と成果に明確な違いが出るのなら、むしろ高い月謝こそが成果を裏付ける証と言えるでしょう。

「安いが成果が出にくい教材」「高いが確実に力がつく教材」
あなたなら、どちらを選びますか?

ポイント

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観点内容
料金の特徴教室生は、ネット生よりも月謝が2.8倍も高い
教室生の価値週1回の講師フォローで、モチベーション維持 / つまずき解消
デメリット高額 / 通学負担 / 週6日は自宅で独学は変わらず
判断基準価格ではなく「お子さんの学習タイプ」で選ぶ

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【デメリット④】初期費用がかかる

【そろタッチのデメリット④】初期費用がかかる

そろタッチは、タブレットが必須

そろタッチは、紙のドリルやワークブックではなく、専用アプリで学習を進める完全デジタル教材です。
したがって、学習を始めるためには「タブレット端末」が欠かせません。

推奨されているのは iPadシリーズ(iOS端末)

AndroidタブレットやAmazon Fireシリーズでも動作する場合がありますが、動作の安定性・反応速度・アプリ互換性の観点から、運営側もiPadを推奨しています。

月謝以外に必要なもの

そろタッチを検討する際に、意外と見落とされがちなのが初期費用の存在です。
必要なものを以下にまとめました。

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費用項目目安の金額
初期費用iPad本体最新版の新品:約6万円
整備済み中古:約2万円
耐衝撃の保護カバー / スタンド2,000円 〜 4,000円前後
継続費用月謝ネット生 3,960円 / 教室生 11,000円
Wi-Fi環境各社さまざまなプランあり

そろタッチを始めるには、最低でも2万前後の初期投資が必要になります。この出費を「高い」と感じるか「長期的に見て安い」と感じるかは、家庭によって異なるでしょう。

中古のiPadでも大丈夫?

結論から言うと、整備済みの「中古 iPad」でもまったく問題ありません。
実際、そろタッチを利用している家庭の多くが、Amazon・楽天市場などで中古端末を購入しています。

ただし注意したいのは、iOSのバージョンとアプリ対応状況です。

そろタッチは、推奨環境を 公式サイトで公開しています。

機種名
(動作するiPadOS)
動作保証端末
(最新及び1つ前のバージョン)
利用可能端末
(左記以外)
iPad第7世代~、A16第5世代、第6世代
iPad Air第3世代~、M2、M3第2世代
iPad mini第5世代~、A17 Pro第4世代
iPad Pro11インチ 第1世代~、M4
12.9インチ 第3世代~
13インチ M4
9.7インチ
10.5インチ
12.9インチ 第1世代、第2世代

2027年1月公開アプリから、必須環境が「iPadOS 16.0」以上になります。

iPadOS16.0以上に対応していない端末(第2世代iPadAir、第4世代iPadMini)は、2027年1月以降はそろタッチを使えなくなるとの公式の発表がされています。

つまり、費用を抑えるために古すぎるモデルを購入すると、数年後には使えなくなって買い替えが必要になるリスクがあります。

こうした事態を避けるべく、できるだけ最新版に近いモデルの購入が無難です。

iPadカバー(耐衝撃&角度調整)は必須

タブレット教材で見落としがちなのが、耐衝撃とスタンド機能を兼ね備えたiPad保護カバーの準備です。

正しい姿勢でそろタッチに取り組んでもらうためには、角度調整ができるタブレット専用カバーが必要です。

さらに、iPadを誤って落としてしまったり、ミッションをクリアできずに癇癪を起こしてバンバン画面を叩く子もいるので、耐衝撃の保護カバーであることは必須です。

たった数千円の耐衝撃保護カバーをケチったことで、高額な修理費を支払うはめにならないように、ここはしっかり初期投資しておきましょう。

ポイント

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観点内容
そろタッチの特徴タブレット(iPad)必須のデジタル教材
初期投資できるだけ新しいモデルの iPad / Wi-Fi環境
注意点古いモデルは非対応になる可能性あり
必須アイテムiPadカバー(耐衝撃・スタンド機能付き)は、必須

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【デメリット⑤】1日30分は楽じゃない

【そろタッチのデメリット⑤】1日30分の毎日学習を続けるのは楽じゃない

30分でも毎日続けるのは意外と難しい

そろタッチの1日の学習時間は、15〜30分が目安とされています。

この数字だけ見ると、他の習い事と比べて「短くて楽そう」と誰でも簡単に続けれらる印象を受ける方が多いと思います。

しかし実際に始めてみると、毎日続ける難しさに直面します。

毎日30分の難しさ
  • 学校や習い事で疲れている
  • 休日は外出が多く時間が取れない
  • 子どもの気分が乗らない日がある

そして、ここがそろタッチの最大のハードルでもあります。

この教材は、「短時間でもいいから毎日触れること」を前提にカリキュラムが組まれているため、ペースが乱れると目標到達までの時間もかかってしまいます。

つまり、「1日たったの30分の学習でOK♪」は簡単そうに聞こえますが、実際には「毎日30分を必ず継続し続けなければいけない教材」であることに注意です。

復習しづらい「そろタッチの構造的デメリット」がやばい!

そろタッチでは、学習内容がステージごとに区切られています。
1つのステージには約30のミッションがあり、それぞれ複数の問題を解いてクリアしていく形式です。

そろタッチい限らず、毎日取り組んでいるとスキルが積み上がっていきますが、一時的に取り組みをお休みすると、「前はできたことが忘れてできなくなってしまう」ことはあると思います。

そうなったとき、書籍などでは前のページに戻って学び直しをするわけですが、そろタッチには「ちょっと前に戻って復習する」柔軟性がありません。

このミッションはクリアしたけど、ギリギリだったのでもう一度やり直しておきたいな、と思ってもシステムの仕様上できないことになっています。

注意

そろタッチでは、一度クリアしたレッスンをユーザーが操作して再度やり直すことはできません

たとえば、ステージ内の複数のミッションのうち、半分までクリアしている場合、そのステージの最初から復習したいと思っても、設定で任意に戻ることはできないのです。

もし復習したい場合は、お問い合わせフォームより運営に依頼する必要があります。

ただし、戻れるのは「ステージ単位」のため、細かな調整ができず子どもにとってもモチベーションが下がる原因になってしまいます。

そろタッチは、「途中でつまずいたときに柔軟に戻れない」「細かい復習がしづらい」という点は、構造的なデメリットといえるでしょう。

そろタッチは、毎日コツコツが必須

柔軟に復習できないシステム構造だからこそ、そろタッチは「毎日少しずつ続けること」を推奨しています。

毎日触れることで前の内容を忘れにくくし、一定のテンポでスキルを定着させながら上位の難度の高いステージに向けて学習を進めていくように設計されているのです。

柔軟に復習できる調整機能があれば理想的ですが、現状では“コツコツ型の子ども”に向いている教材といえるでしょう。

そのため、家庭でのサポートとしては子供が挫折せず、継続してそろタッチに取り組めるようにサポートをすることが大変重要になります。

以下の記事では、「そろタッチをやめたい!」と子どもが言い出した時の対処法についてまとめていますので、参考までご覧ください。

継続か挫折は、家庭環境で決まる

そろタッチを1年以上継続している家庭を見てみると、「継続に成功している家庭」と「挫折しがちな家庭」には明確な違いがあります。

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毎日、続けられる家庭環境続かず、挫折する家庭環境
毎日同じ時間に取り組む子どもの気分に合わせて取り組む時間がバラバラ
親は「見守り役」&「応援役」に徹する親が「監視役」として口出しする
ステージクリアを一緒に喜び、家庭でよく話題に上がるそろタッチの話題は「やった」かどうかの確認だけ
ゲーム感覚で楽しんでいる勉強として強制的にやらせている

継続できる子どもの共通点は、「そろタッチを勉強としてではなく、習慣して取り入れている」ことです。

親が強制的にやらせるのではなく、環境を整えることに徹している家庭ほど、毎日の継続学習に成功しているケースが多いです。

良い環境づくりのコツ

そろタッチを続けるには、子どもの根性や忍耐よりも、良い家庭環境の構築が重要です。

① 学習のタイミングを固定する

朝食後や夕食前など、毎日同じ時間に取り組むルールを決めましょう。

子どもの気分でやりたいタイミングで学習するのではなく、「この時間はそろタッチ」と習慣づけることで、自然と継続率が上がります。

② 親は応援に徹する

そろタッチに取り組んだ後は、「今日はここまでできたね」「あと少しでステージクリアだね」と声をかけるだけでも、子どものモチベーションを高めることができます。

そして、日常会話の中でもそろタッチの話題を意識的に取り入れ、話題を子どもに振ってあげることも積極的に取り組むきっかけになります。

③ 成果を「見える化」する

ステージクリアごとにカレンダーにシールを貼るなど、目に見える形で進歩を確認できるようにすると、達成感が続きやすくなります。(子どもは、みんなキラキラシールに目がありません!)

④ 完璧を目指しすぎないこと

親御さんの中には、「毎日続けなきゃ!」とプレッシャーを感じてしまう方もいらっしゃいますが、完璧である必要はありません。1週間のうち、ちょっとくらいできなかった日があっても大丈夫です。

そんな日も、「やらなかった日を責めない」ことが大事です。
それよりも、子どもが「明日から頑張ろう!」と前向きに再開できるよう、親が安心感を与える姿勢が重要です。

以上のように、そろタッチへの取り組みを当たり前な空気にすることで、毎日の学習は「努力」から「習慣」へと変わり、それが継続率につながります。

ポイント

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観点内容
学習習慣1日30分の学習は結構大変
デメリット構造上、柔軟な復習ができない仕様(ステージ単位でしか戻せない)
継続のコツ強制するよりも、家庭での環境を整える事で習慣化させる
心構え完璧より継続が最優先

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【デメリット⑥】最適年齢は2年間のみ

【そろタッチのデメリット⑥】最適年齢層が「年長さん」か「小学1年生」の実質2年間しかない

最適年齢は、「年長」か「小学1年生」のみ

そろタッチの公式サイトでは、推奨年齢を「年長〜小学2年生」と明記されていますが、よくある質問には「筆算を学ぶ前が望ましい」と書かれています。

そろタッチは「そろばんを頭の中でイメージして計算する」教材であり、筆算のように「順番に書いて考える」思考法とはまったく異なります。

先に学校で筆算を習得してしまうと、「数字を並べて計算する」という方法が定着し、そろタッチ式の「暗算イメージ」を身につきにくくなることを懸念しての注意喚起です。

そのため、実際に効果が最も出やすい最適な年齢は「年長〜小1」のわずか2年間だけと言えます。

なぜ「筆算前」がベストなのか

筆算は「手順で正解を導く」学び方です。
一方、そろタッチは「頭の中でそろばんをイメージし、一瞬で答えを出す」思考法。

両者の思考アプローチは真逆です。

筆算を先に覚えた子どもからは、以下のような口コミが寄せられています。

筆算を先に学んだお子さん
  • 筆算が定着し、暗算イメージに切り替えづらい
  • 頭の中で筆算してしまう
  • 筆算のほうが確実という思考が強く、そろタッチを嫌がる

逆に、筆算を知らない段階でそろタッチを始めた子は、数のイメージをそのまま暗算に転換でき、驚くほどスムーズに「頭のそろばん」を習得していきます。

筆算前のタイミングこそが、そろタッチを自然に受け入れられるゴールデンタイムなのです。

逆言うと、「そろタッチを始めたけど、あまり伸びない」という声は、そろタッチを始めるタイミングが原因だったのかもしれません。

最適年齢外でも大丈夫

ただし、「年齢を過ぎたら意味がない」というわけではありません。最適年齢は、あくまでスムーズにそろばん式暗算を習得しやすいという目安に過ぎません。

そろタッチの基本構造は「短期的に暗算力を鍛えるための訓練型教材」なので、集中力と継続力があれば、学年を問わず効果は期待できます。

特に以下のような傾向の方は年齢を問わず向いています。

ぴったりな人
  • ゲーム感覚でコツコツ続けられるタイプ
  • 数字や論理パズルが好きな子
  • 目標を立てて達成するのが得意な子

また、そろタッチは大人にも人気があり、脳トレや記憶力向上を目的に忙しいビジネスパーソンもスキマ時間を利用して取り組むケースも増えています。

以下の体験談では、実際に40代の利用者が「筆算ではなく“頭の中で数字を動かす”感覚を取り戻した」と話しており、学ぶ意欲があれば年齢に関係なく成果は出せることを示しています。

ポイント

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観点内容
推奨年齢筆算を習う前に始めるのがベストであるため、最適な年齢は、「年長」〜「小学1年生」の2年間のみ
デメリット最適年齢の期間が短く、タイミングを逃すと効果が出にくい可能性がある
理由筆算思考とそろタッチのそろばん式暗算の思考プロセスがぶつかる
補足最適年齢でなくても(大人でも)、取り組み次第で成果は出ている事例がある

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【デメリット⑦】そろばん教室より計算範囲が狭い

【そろタッチのデメリット⑦】そろばん教室より勉強する計算範囲が狭い

そろタッチは、小数や分数を扱わない

そろタッチのカリキュラムでは、四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)を段階的に学ぶ構成となっています。
Jステージでは1桁の加減算から始まり、最上位のXステージでは最大5桁の割り算や4桁の掛け算にも取り組みます。

注意したいのは、小数・分数といった概念を扱わない点です。

これは、そろタッチが「数のイメージを高速に処理すること」を目的とした教材であり、現実的な金額計算や割合・単位変換といった応用的な算数領域まではカバーしていないためです。

学習の幅という意味では、学校算数やそろばんと比べて、そろタッチはやや限定的であると言えます。

そろばん教室よりも、計算する「桁数」が少ない

そろばん1級では「10桁以上」の大きな数を扱うのに対し、そろタッチの最上位ステージでは、最大でも5桁の計算しか取り扱いません。

そのため、「そろばん教室の方が扱う桁数が多く、そろタッチは物足りない」と感じる方もいるでしょう。

そろばん1級では10桁以上の大きな数を扱いますが、それはあくまでそろばんという道具を使う前提で成り立つ計算力です。そろばんが無ければ、同じ10桁の計算を頭の中だけで行うことはまず不可能です。

一方、そろタッチの最上位ステージで扱うのは5桁までですが、こちらはそろばんをイメージして頭の中で完結させる「完全暗算」です。

つまり、同じ「計算」といっても性質が全く異なります。
そろばんを使った10桁と、暗算での5桁を単純に天秤にかけて優劣をつけることはできません。

また、そろタッチの5桁という設定は「脳が暗算として処理できる現実的な上限」を踏まえた設計であり、これは教材として劣っているのではなく、暗算力を最大限に引き出すための合理的な範囲なのです。

したがって、「計算する桁数が少ない方が教材として劣っている」というのは誤った判断であり、ここは「デメリット」として捉えてはいけない危ない落とし穴として理解が必要です。

ちなみに、そろタッチで扱う桁数はそろばんより少ないものの、日常生活や受験で必要とされる計算力は十分に身につきます。そのため、「桁数が少ないから不安」と心配する必要はありません。

ポイント

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観点内容
デメリット①そろタッチは、小数や分数を扱わない
デメリット②学習で取り扱う桁数がそろばん教室より少ない
桁数で判断は間違いな理由点そろばんは道具を使った計算、そろタッチは頭の中で行う完全暗算
補足そろタッチの桁数は「暗算を成立させる現実的な上限」を踏まえた教材設計
結論桁数のみで、そろばん教室とそろタッチの優劣は判断してはいけない

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【デメリット⑧】学校の授業が退屈になる

【そろタッチのデメリット⑧】学校の授業が退屈になる

計算が速すぎて、授業が退屈に感じてしまう

そろタッチで学ぶ子どもたちは、短期間で驚くほど計算が速くなるケースが多く見られます。
「3+5」や「9-6」といった単純な問題なら、反射的に答えを出せるほどのスピードです。

一見するとこれは大きなメリットですが、その一方で、学校の授業が簡単すぎて退屈になるという副作用的な口コミも見受けられます。

学校では、筆算を使って一つひとつの手順を確認しながら学習を進めます。

しかし、そろタッチで暗算が身についている子どもにとっては、「筆算しなくても答えが分かっているのに、わざわざ筆算で解く必要ある?」と感じてしまうのです。

結果として、学校の授業に身が入らなくなり、芋づる式に成績が落ちてしまうケースも少なくありません。

過程を考える力が育ちにくい

そろタッチは、「瞬時に答えを出す」ことを目的としたトレーニング教材のため、答えを出すまでの“考える過程”を意識する機会が少ないという側面があります。

この「スピード重視の学習体験」を積み重ねることで、「速く答える=良いこと」という意識が強くなり、時間をかけてじっくり考えることが苦手になる(面倒臭く感じる)子どもは多いです。

実際、学校の算数では学年が上がるにつれ、「どうしてそうなるのか」「別の方法でもできるか」といった「考える力」や「思考力」、論理的な解き方が求められます。

しかし、そろタッチで計算スピードを優先してきた子どもほど、「速く答えは出せるけど、なぜそうなるのかを説明できない」という壁にぶつかるケースがあるのです。

この点は、そろタッチだけで無理に解決しようとせず、「すらら」「RISU算数」などの他の教材を併用して「考える力」を育む必要があります。

ポイント

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観点内容
デメリット①計算が速くなりすぎて、学校の授業が退屈になる
デメリット②問題を解く過程に向き合う力が育ちにくい
影響処理力は伸びる一方、思考力や論理的説明力が不足しがち
対策他の教材で補うことが推奨される

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【まとめ】そろタッチは「向き・不向き」を見極めて選ぶのが正解

【まとめ】そろタッチは「向き・不向き」を見極めて選ぶのが正解

本記事では、そろタッチのデメリットを全て紹介しました。

そろタッチには、「独学中心」「復習したくても柔軟に前のレッスンに戻れない」「毎日の取り組みが必須」などの特有の課題があります。

しかしそれは教材の欠陥ではなく、暗算を最速で身につけるための構造と言えます。

つまり、そろタッチはすべての子に万能な教材ではなく、「自分で考え、毎日コツコツ続けられる子」には最強のツールです。

おすすめのお子さん
  • 質問する前に一度自分で考えたい
  • 毎日コツコツと続けられるタイプ
  • 習慣化する家庭環境のサポートがある
  • ゲームが好き
向いていないお子さん
  • 分からないことはすぐ解決したい
  • 筆算しかやりたくない
  • デジタル学習が苦手
  • 毎日続けられないタイプ

そろタッチが合うかどうかは、「子どもの性格」と「家庭のサポート体制」で決まります。
ここを見極めて選ぶことが、失敗しない一番のポイントです。

そろタッチをもっと詳しく知りたい方へ

実際の利用者の声や、AI学習の仕組み・効果の出方まで詳しくまとめています。
「うちの子に合うかも」と感じた方は、こちらをチェックしてみてください。

「そろタッチはちょっと違うかも…」と思った方へ

講師のフォローを受けながら学べるオンラインそろばん教室も多数あります。
特に「親が関わりたい」「理解を深めたい」タイプの子には、こちらの方が続けやすい場合もあります。


そろタッチは、“続ける力と自分で考える力”を育てる教材です。
大切なのは「合うかどうか」を見極め、最適な学び方を選ぶことです。

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